ポモドーロ・テクニックと ToDo が連動したアプリ「Pomotodo」の使い方
Published by Hideyuki,
Pomotodo(ポモトド)というタスク管理アプリがとても良かったので、その背景となるポモドーロ・テクニックとともにノウハウを書いておきます。
ポモドーロ・テクニックとは Pomodoro Technique で提唱されている時間管理術で、もともとはトマトの形をしたタイマーを用いた生産性向上の手法です。ちなみに Pomodoro とはイタリア語でトマトの意味らしいです。
ポモドーロ・テクニックの入門として、簡単にやり方を書いておきます。
- タイマーを起動させてから 25分間は集中して仕事をする。人間は25分間くらいしか集中を維持できないため、25分間を 1ポモドーロという単位としている
- 5分間だけ休憩する
- あとは、それをひたすら繰り返す
ポモドーロ・テクニックの細かい Tips について
- 25分で終わらないタスクは2ポモドーロとか3ポモドーロという感じで何回かに分ければ良いらしい
- 15分くらいで終わっちゃったら、見直しをしたり、軽い作業を追加するなりすれば良いかも
- 超集中して、延々と働き続ける感じなので、効果は抜群だけど、かなり疲れます。自分は体力がないのだという事実を突きつけられるのですが、その理解自体も大切な気付きでした
- 25分間作業をするとあるけど、人によって集中できる時間は微妙に違う。自分の集中できる時間の目安を、分単位で把握しておきたい
- 休憩の 5分間に何をするかが大切だと思う。休憩時間が 5分って短い気がする。瞑想をしたら、より休憩になるかもしれない
Pomotodo が他のタスク管理アプリと比べて優れているポイント
Pomotodo はフリーで使えるツールだが、Pro 版があってそれで収益を得ているようだ。たくさんのプラットフォームに対応しているのも魅力的
- iPhone(iOS)でも Android でも、両方のスマホで使える
- Mac・Windows
- Chrome 拡張機能もあるから Chromebook でも使える
- さらにブラウザからも使える。つまり、どのデバイスでも使える!
- タスクリストがひとつなので、上から順番にやるというだけという単純さが良い。人間はどうせ一度に一つのことしかできないのだから理にかなっている。もし、プロジェクトごとにタスクリストを分けたなら、そのリストは二度と開かなくなる可能性が高い。ついつい他のアプリを使って分類したくなるけど、そこはぐっとこらえる
- 日々の完了タスクをログとして残してくれる。これは他のアプリには無い大きな特徴。自動で日誌をつけてくれているような感覚
Pomotodo アプリの使い方とレビュー
- ポモドーロのアプリは大量にあるけれど、タスク管理とくっついてクラウドまで使えるアプリは少ない
- 1日に何ポモドーロ達成したのかをグラフで記録してくれるので、ゲーム感覚でやる気がでる仕組みになっている
- タスクリストは1つしか持てないが、ハッシュタグ(#)を入れると絞り込みができるようになっているので、たくさんのタスクを入れておいても問題はないようだ
- ピンを設定するとリストの一番上に移動する。ピンは今日やるぞというタスクにつけると良いらしい
- 優先度を5段階でセットできる。タスクの後ろに半角のエクスクラメーション・マーク(!)を入れれば良い。!!! のように重ねることで優先度が上がり、色付けされるので見た目にも分かりやすくなる
- 2段階目(!!)の青色は微妙なので、僕は使っていません
- 1段階目(!)の薄い青色は、むしろ優先度の低いタスクという扱いにしています
- 3、4、5段階の3種類を使って優先度の高さを決めています
- 基本的には、これですべてのタスク管理をするというような用途ではないようだ。普段は Wunderlist に書いておいて、今日やるべき分のタスクだけ Pomotodo に書き出せば良いかも。GTD で言うところの「次にやることリスト」として使う
- ただひたすらに仕事をするという用途に最適化されている。つい怠けがちな自営業には向いているかもしれない
- 完了してチェックマークを入れたタスクは、アプリを再起動すると消えてくれます
Pomotodo を使った感想や Tips です。
- Android 版はログイン無しでも使えたが、Mac 版はログインしないと使えない
- Mac 版はメニューバーに常駐するアプリ。メニュバーからさっとアクセスできるのは、たいへんに便利!
- Mac 版で、画面サイズが変更できないのが残念。タスクをたくさん登録している場合に並べ替えが面倒なので、素直に Web 版に飛んで整理した方が良さそうだ。地球のアイコンをクリックすると Web 版に飛ぶ。
- ダブルクリックで編集状態に入った場合、リターンを押して確定することで編集状態から抜けられる
- アプリを再起動すると、経過時間の途中から引き続いて使用できる。
- ポモドーロを開始すると、メニューバーのアイコンが円グラフになって経過時間がなんとなく分かるのが、やる気が出てすごく良い!
- スリープに入ると、休憩後のタイマーが鳴らない。スリープ解除してから鳴り出すので意味がない。
システム環境設定 > 省エネルギー > ディスプレイを切にするまでの時間
を休憩時間より長くすると良い。休憩時間がデフォルトの5分であれば、6分にする。 - 絵文字を使うと文字化けしてしまうのが残念
- Android 版で並び替えをしても、並びがぐちゃぐちゃになってしまうことがある。並び替えをするときは Web 版が安全なようだ
- ポモドーロ・テクニックを使わないとしても、Pomotod はタスクリストとして優秀なアプリです
有料版のプロにアップグレードすると、いくつかの機能が解除されます。15日間のフリートライアルもあります。以前は2ドルから自分で料金を設定できたのですが、月額4ドルで固定になったようです。学生さんだけ月額2ドルで使えるようです。1年を選択すると 2ヶ月分が割引されます。PayPal で支払いできる。きっと仕事がはかどるでしょうから、1年で 2,200円くらいであれば安いかもしれません。
実際に Pro 版(有料)を使った感想です。
- タスクに期日の設定・メモの追加・繰り返しができるようになる。メインのタスク管理ツールとして本格的に使える
- 期限を設定するとリマインダー通知をしてくれる
- メモが追加できるので、URL を貼り付けできる
- サブタスクも追加できる
- せっかくサブタスクが使えるのに、既存のタスクをドラッグして入れ子にする機能がないのは残念
- スマホで見るとサブタスクがあるということが分かりにくいため、間違えて親タスクを消してしまう可能性が高い
- 毎週、メールでレポートが送られてくる
- 作業中のサウンドを変更できる。嬉しいのは、ホワイトノイズ・喫茶店・カエル・雷雨という環境音が追加されること。とくに「喫茶店」は食器のガチャガチャ音がやや気になるが、別途に Coffitivity を使わずに喫茶店の環境音を再生できて、集中力が増す。ポモドーロの開始とともに再生されるのは便利だ。サウンドを自分で指定できたら、もっといいんですけどね。
- 僕は「喫茶店」と Amazon プライムミュージックを同時に再生しています。音楽のほうを喫茶店の BGM っぽい音量に抑えるといい感じです。
- ポモドーロの期間をカスタマイズできる。ポモドーロの 25分は無料版でも変えれるが、休憩時間はプロバージョンじゃないと変更できない
- Google カレンダーなどとの同期
- Kindle Fire でも使えるが、有料機能がすべて使えないので注意が必要。最新版への更新が後回しにされているのだろう。
Android から Google Play 経由で申し込むと、定期購読の扱いになるようだ。ただ、以前に Web サイトから申し込んで無料トライアルを15日間ゲットしたのだが、Google Play 経由でさらに 15日間無料で使えるので、とてもラッキー!
Google Paly 経由だと、料金は安くて月額 239円だった。
(ちなみに、僕は 10日間無料でプロバージョンを使う権利がもらえます。)
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